[ 金沢便り2005.9月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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9月30日(金) 環白山保護利用管理協会
環白山保護利用管理協会(仮称)についての会議が鶴来の石川県立白山青年の家であったので参加した。石川、福井、岐阜、富山の4県の関係者が参加されています。事務局をつとめる環境省白峰自然保護官事務所にも興味があった。白山の自然資源や地域の人々の暮らしをいかに持続可能なものにしていくか。保全活動やエコツアー等の事業化を通じて、山に暮らす人を確保しないといけない。保全と活用の管理をしっかり行なわないと、魅力的な白山の形成は難しい。その意味では重要な取り組みです。せっかく大勢の関係者を集めているのですから、実のある議論が行われるように、会議の進め方をしっかり構築して取り組まないと、ワンウエイの説明で終わってしまいます。場の雰囲気を読んで話を進めるということも必要です。自然保護官は自然解説も行っておられるのでしょうから、そのようなトレーニングも期待されます。若い人が自然保護の前線におられるのは素晴しいことですので、彼等の活動をサポートしていければと思う。

石川県立白山青年の家にあった縄文住宅の再現
9月29日(木) 匠倶楽部2
匠倶楽部の勉強会2回目。匠倶楽部の存在意義はどのようなところにあるか。柱になることを明確に再確認する必要がある。匠倶楽部というグループの存在をアピールするためにも、インターネットでの情報発信を積極的に行うべきであろう。すでに個別にホームページを作成している工房は、ネットからの注文もあるとのこと。一方で、お客さまと直接出会う場として、展示会を継続的に行うことも重要な活動だ。ネットを介した出会いを通じて、リアルに出会う、それが現代的なアプローチなのかもしれない。継続する関係構築のためには、直接的な対話が不可欠だ。イベントの場でもお客様と可能な限り長く話し合うことが大切です。少ない人数でのディスカッションはいろんな意見が出やすく面白い。昼は松任の高砂茶寮でいただく。日航財団の方々をご案内いたしました。酒蔵を改装してレストランにしてあります。上手な活かし方ですね。

高砂茶寮の料理
9月28日(水) 夕焼け
井波での会議のために高速を走っていたら、ルームミラーに写った空がきれいだったので、小矢部川サービスエリアに入り、写真をとりました。西の空が赤く色付き、流れるような雲に色が映えています。自然の生み出す景色は素晴らしい。今の一瞬を定着する価値はあります。井波ではアート長屋のテナント会があった。初めてテナントとして入られる方々にお会いしたが、人柄の良さそうな方々ばかりです。魅力的な場にしていくべく、サポートできればと思う。まちづくり井波が直営で行う店もあるが、彼等の力も相乗的に作用することで、全体の魅力が高まるはずです。美味しいそばを食べさせてくれる松屋さんも場所を移転して、きれいになっています。その松屋さんがあった場所にはギャラリーカフェができています。井波の八日町通りの魅力は確実に高まっています。

小矢部川サービスエリアからの夕焼け
9月27日(火) 持続する関係づくり
地域づくりや観光をテーマにした議論を通じて提案し続けてきたことは、持続する関係づくりです。1回限りの出合いや交流で終わらるのでなく、継続的におつきあいできる関係をどう作っていけるか。相手のお役に立つことを前提に関わらないといけない。そのためには、心理学が必要です。相手が何を期待しているのか、潜在的に何に不満を持っているのか、そのようなことを引き出し、どのような対応をすべきかを想い描く能力が必要なのです。人間という概念は人との関わりの中で人が生きうることを表現しています。助け合うことによってはじめて生きられることを忘れてはいけない。一個の人間として、強者でいられるのは青年・壮年期であり、人生の初期と晩期は人のお世話にならざるを得ないのです。可能な限り、継続的におつきあいをしてゆきたものです。それが人生を豊かにするのではないか。そのような観点で、地域づくりや観光などにも取り組んでいただきたい。必然的に、ツーリズムに向かわざるを得ないのです。南砺・庄川地域商工会広域協議会の「観光事業者等との懇談会」に出席しました。
9月26日(月) 民営化の先に見えること
民営化するとどのようなことになるか。採算がとれなかったり、競争に負ければ、撤退縮小することになります。奥能登の交通事情の話を伺えば、そのことが実感されます。JRバスが廃止になり、のと鉄道も廃止になりました。ささやかに、地域のバス会社がバスを走らせていますが、いつまで続くことやら。子供達や高齢者にとっては動きづらい状況が進行しています。社会的弱者にとって、生活条件が悪くなるということは、政治や行政の失敗です。例えば、高齢者は病院や買い物に出かける頻度が少なくなっています。少しぐらいのことでは、病院に出かけず、手遅れになる人を増やすことにつながるのでないか。政治家も行政マン、そして地域の商業者も、そのような想像力を働かせた上で、優先的にすべきことを考えないといけない。競争原理が優先し、協力原理が弱くなっている現代の日本社会においては当然の帰結かもしれないが・・・。能都町商工会でのまんなか市の会議に参加して感じたことです。
9月25日(日) テープ起し
以前であれば、テープ起しと言ったが、今ではICレコーダーに記録したお話を文字化することなので、正確には違う表現が必要だ。お話起しとでも言うべきか。由布院での中谷健太郎さんの話を文字化するのに1日かかりました。真剣にお話いただいたことなので、健太郎さんにもお送りする旨、お約束してきました。たしかに、今後のまちづくりと観光を考える上では重要なポイントが盛り込まれています。次回、お邪魔する時には、 深める話し合いを持ちたいものです。夜は、越中八尾観光協会の評議員会に出席。10月1日、2日の夜に行われる「月見のおわら」の内容についての確認が行われた。事業そのものはクラブツーリズムの主催ではあるが、地元も協力してはじめて成立する事業であり、彼等だけをあてにするのではなく、リピーターのお客様には、別途案内する仕組みも必要ではないか。遠方からクラブツーリズムのツアーに参加してお越しいただくことをお薦めすることを基本に情報提供しても良いのではないか。
9月24日(土) 城端・八尾
上山で講演した際に紹介していた城端と八尾にご案内した。朝早くに今日楼さんを出て、まず城端に行く。織舘でコーヒーをいただきながら、観光協会の健名専務理事から基本的なお話をうかがう。その上で、曳山会館を見学、商店街では河合呉服店、きよべ呉服店を見学。裏通りから坂を下り川のところまで行き、昔ながらの工場を拝見。裏通りに街の雰囲気が感じられます。昼食は、上山の人達が由布院で会っている山本さんが経営している「薪の音」で食べていただく。朝食後、雨の中を下道を飛ばし八尾へ。10分遅れくらいで、風の盆ステージを見学。商店街を歩いて、商売を転換されている店や店舗改装された店を見て回る。商工会で中村事務局長から説明をいただき、諏訪町通りを歩いて観光会館まで帰る。最後は駆け足であったが少しは勉強になったであろうか。富山西インターまでお送りし、五箇山に向かう。あいにくの雨であったが、舞台競演では指定席がほぼ埋まり、大勢の立ち見のお客様がいらっしゃいました。最後の輪踊りも多くのお客様が参加されていて、踊りたい、踊れるようになりたいというお客様が多い事がうかがえます。保存会や観光協会が連携してそのようなプログラムを作るべきですね。

風の盆ステージ

麦屋の舞台競演
9月23日(金) 上山まちづくり塾
山形県の上山まちづくり塾の方々が研修に来られたので、案内した。予定より早く着かれたので、ホテル百万石のレストランで昼食。1500円のランチからありますので、立派なお庭を眺めながら、ちょっと贅沢な気分を味わうことができます。その後、総湯の隣にあるあらやさんにお邪魔して、若社長から少しお話をうかがい、女将に上のバーをご案内いただく。はづちを楽堂もご覧いただき、山中へ。すずや今日楼にチェックインして、ゆげ街道まで送っていただく。商店街のリーダーである櫻井さんに面談、由布院を2度訪ね、2度目に1店2業種というアイデアがひらめいたとのこと。昼の商店街を目指すことで、旅館との連携を進めていることも明確で面白い。街を散策するお客さんの数は多くなっており、新たに作った「手作り仲間の小路」はそば屋が人を集めているようだ。こおろぎ橋を通り、宿まで歩いて帰る。夕食は女将さんにお世話いただき、遅くまで話に花が咲きました。最初にいただいた伝承料理がいいですね。昼食として、食事だけいただくことも可能です。いろいろお話をうかがいながら、頂戴すると味わいが違います。

「手作り仲間の小路」

今日楼の伝承料理
9月22日(木) 観光マスタープラン
10年計画でどのような観光振興を図ってゆくのか、それがマスタープランの意味ではないか。残念ながら、明日のお客開発を意識した話がまだまだ多い。南砺市の観光マスタープラン策定委員会にアドバイザーとして出席したが、顧客のとらえ方が不十分です。お客が期待していることは何か、どのような潜在ニーズを抱いているかということについての想像力が必要です。どのようなお客たちの、どのような期待に答えていこうとするのか、基本となることを明確化すべきです。そのことを踏まえて、活かせる素材は何か、育成すべき人材や仕組みは何かが議論されないといけない。8つの町村が合併したが故に、話を全体でまとめることは難しそうです。個々の地区の特長を活かした柱を樹立し、それをいかにつないでいくかを考えるべきです。そのためには、地区別の懇談会やワークショップを積み重ね、意欲的な主体を育成することにつなげるべきです。エコツーリズムの研究会や実験事業を行ってきた白山麓ではエコツアーが確実に増えてきています。ブナ林散策だけでも年間何千人かのお客様が訪れています。そのような具体的なメニュー開発をお客様との継続する関係づくりを意識して進めることが大切です。繰り返し訪れていただくお客様をどれだけもてるか、ですね。
9月21日(水) まじめな話2
国民宿舎をチェックアウトして、まず荷物を駅前のバスターミナルのコインロッカーに預け、帰りのバスを確保。歩いて町を撮影しつつ、観光客の多いゾーンを亀の井別荘までいく。鍵屋でうめみつジュースを飲んでいたら、健太郎さんと出会う。もう時間が空いたからということなので、亀の井別荘の庭で昼までお話しを。桑野和泉さん、上原さんも来られたので、湯の岳庵でおそばをいただく。午後も、引き続き、健太郎さんといろんな話をさせていただき、2時半過ぎにはおいとましました。久し振りに太郎さんの顔も拝見しました。来年には戻って来られるとか。お手伝いすべきことが見えてきた今回の由布院行きです。もっと頻繁に由布院を訪れることになりそうな気配でした。

中谷健太郎さん
9月20日(火) まじめな話
市町村合併をうけていかに地域づくりを進めるか。観光とまちづくりについて、福島さん、健太郎さんに話し合っていただく。さらに、玉の湯で桑野和泉さんともお話しいただく。昼は無量塔の小部屋で庭をながめながら、コース料理をいただく。3000円というお値段は安い印象です。最後に桐屋でお茶を味わい、由布院駅までお送りする。その後、クアージュゆふいんで森山操さんにお話をうかがう。ますます、彼女たちの取組みと観光協会の接点をしっかり作るべきであることを痛感しました。今日の最後は玉の湯のバーで和泉さんや米田さん、上原さんたちと飲む。

桑野和泉さん
9月19日(月) 由布院へ
いつものルートで由布院へ。朝9時半の飛行機で小松をたち、福岡からは高速バスで由布院へ。午後1時前には着きます。バス停には米田さんが迎えに来てくださっていました。国民宿舎に荷物を預け、観光総合事務所へ。打合せの後、自転車を借りて、周辺部を回ることに。安心院側には農村風景が広がっていました。田んぼでは稲刈りが進み、はさ干しになっている稲の風景がきれいです。彼岸花が畦に咲いていたり、脱穀をするご夫婦やきれいに積まれた藁こづみなど。南側の山裾、厚生年金病院の近くには古い神社が歴史を感じさせてくれていました。台風で倒れた神木の株が展示されていたが、樹齢600年以上とか。夢想園を通り過ぎて、しばらく行ったところを下ると、御霊社があり、鳥居の横には大きないちょうの木が聳えています。その並びにはちいさな地蔵たちが並んでいました。夜になって到着された八尾の観光協会の福島会長、布谷事務局長と夕食を御一緒する。2次会は湯の岳庵で中谷健太郎さんや米田さん、経済産業省から研修に来ている上原さんも交えて、小鍋をつつきながら、懇親を深める。

御霊社近くの地蔵たち

小鍋を楽しむ健太郎さん、上原さん
9月18日(日) 寺のまちアート、城端むぎや祭
秋の祭りシーズンが始まっています。井波の「寺のまちアート」と城端の「むぎや祭」を見に行く。寺のまちアートでは多くの寺が会場になってアート作品が展示されています。美しい庭や境内の庵での茶席など、寺の集積したまちらしい試みが盛り沢山。商店にも作品展示はされていますが、もっと工夫が必要ですね。それと、一般住宅のお庭公開も魅力的です。3時間ほど歩く。その後、城端に移り、むぎや祭りを楽しむ。競演会はじょうはな座と善徳寺と2会場に分散したので、見やすくなっていました。商店が屋台を出して商売しているところも多く、お店の売上につながるような活動が行われているのはよいことです。有料でむぎやを見せていることについて批判もあるようだが、町内のいくつかの舞台では、無料でみることも可能であり、町外から来られたお客様に、有料の席で安心してご覧いただけるのはよいことです。行政からの支援が減っていくことが予想される状況の中では、独立採算を目指した事業構築が必要です。名古屋からお越しいただいたお客様に、夕食を予約して召し上がっていただいたが、好評でした。

醤油屋の前でのむぎや
9月17日(土) 「雪九谷」
大聖寺の実性院で行われている中村元風さんの「今九谷物語展」の様子を見に行った。萩の花が咲いており、秋の気配が漂っています。生物を研究していた中村さんらしく、植物や動物の精緻な絵が特徴です。さらに、九谷焼の原点を見つめ続け、使いやすさと美しさを追究しています。持ちやすさを極めようとしている元風グリップの意匠は、新たに創作された「雪九谷」のカップにも生きているようです。お寺の庭を眺めながら、雪九谷のカップでお茶を飲み、地域の味である柿の葉寿司をいただくのも風情があります。程よいお客さまの数でよい賑わいです。今九谷物語展は19日(月)まで。

雪九谷の器と柿の葉寿司
9月16日(金) 更科藤井
能登から岡本さんが出て来られたので、いたるに行く。週末とあって満員状態で、柿ノ木畠もいっぱいになっているようだった。香林坊店にもお客様を案内していましたから。近くに複数店舗をもっている強みですね。しらえびの昆布焼きやさんまの刺身、金時草など、能登には無さそうなものを注文してみました。その後、更科藤井でそばをいただく。藤井も早い時間であったが、お客さんでほぼ席が埋まっている状態。こしのしっかりした、細くてきれいなそばです。主人の性格が出るものなんでしょうね。濃いそば湯をいただいて帰る。片町から事務所まで歩いたが、程よい涼しさ。半袖姿もそろそろの月明かりの夜でした。

藤井のきれいなそば
9月15日(木) 構造改革
構造改革とはどのようなことを意味しているか。「構造改革で変えなければいけないのは、会社のシステムと税のシステム。会社のシステムとは民間が富を生むシステムで、税のシステムとは国が富を集めるシステム。」(『構造大学デザイン学部』プレジデント社)という分りやすい表現をみつけた。社会基盤研究所の石川好氏の話です。社会生活は生産と消費によって支えられ、社会システムは税金によって支えられています。このことを前提にするなら、税を集める仕組みと使う仕組みを明確にしていくことが、最も優先すべき課題となります。社会システムの充実のためには、税をより多くおさめられるような事業体や個人を地域に育成することが重要な政策課題になります。さらに不公平感のない税の仕組みと税率を付加することで、税収は増えるはず。税を使って何を生産し、消費してゆくのか。ソフトを優先させたハード整備が当たり前にならないといけない。税を投入すべき事業の優先順位をいかにつけるかも明確化すべきです。生活者の不安感を取り除き、お金が回るようにしてこそ、税収も増えるようになるのではないか。
9月14日(水) さしみ屋
昼に能登町に行ったので、さしみ屋に行く。お手伝いいただいている大森さんが作られた焼きなすやお漬け物もついて、ごはん、味噌汁が150円というのは安い。盛り合わせの刺身を注文して400円、合計550円、食後のコーヒーを頼んで50円でした。最近は遠方のお客さんがコンスタントに来ているようだ。七尾から来られたというお客さんもおられた。空間が中途半端なので、実験事業であることをもっと明示したほうがよいかもしれない。美味しい魚が食べられる店を増やす実験です。

刺身の盛り合わせ
9月13日(火) たしかな政策形成
今ほど、たしかな政策構築が必要な時代はない。政党が繰り出してくる政策があてにできない以上、地域で明確な将来ビジョンをつくり、それに向けての政策を構築する必要がある。地域からの政策形成を進める活動自体が、安心して暮らせる地域づくりのコアとならなければならない。それは、政策形成と同時に実践することを通じて、地域住民の参画と支持を獲得していくことでもある。それぞれの政策課題に対し、明確な対案、相対的によりよい政策を打ち出していくことが必要だ。国をあてにすることなく、オリジナルな政策を作ることが、他の地域との連携を促進し、国からの応援も得やすくするであろう。まず、既存の政策の再検証を行う必要がある。核にある概念を多面的に評価してみないといけない。たとえば、高齢になっても安心して暮らせる地域づくり、これが当面する大きな課題だ。そのような住民のおもいに応えられる政策はどのようなものであるか。多面的にアプローチする必要がある。
9月12日(月) 継続する関係づくり
11月に行う地域づくりの全県研修に沖縄でやんばる自然塾を主宰する島袋徳和さんにお越しいただくことになりました。最初は地域づくり情報誌の取材でお邪魔してお話をうかがいしました。次に、沖縄の地域づくりネットワークの総会に呼ばれた際に、エコツアーの体験に行き、さらにお話をうかがいました。今度は、石川に来ていただくことにします。意識的に、短期間に集中的にお会いすることで、継続する関係が形成されていきます。これはという方とはそのような関係をつくりたいもの。地域についても同じようなことが言えますが、それも、魅力的な人がいることが前提になります。石川や北陸でエコツアーを広めるために、よい出会いの機会を作りたいものです。
9月11日(日) 本当に大丈夫?
鳥越でとりごえ市の様子を拝見。雨にもかかわらずお客様はお越しになられています。吉野の白山里でブナ林散策の事業について相談。10月に行っていただく方向で、詰めを行うことに。多様なメニュー展開をしていただき、白山里にエコツアーを行うスタッフが増えることを期待したい。最後に、一里野の岩間山荘で、ツーリズムについて相談。地道に行ってこられことが徐々に浸透してきているようで、大林のブナ林散策のお客様は年間で千人単位になってきているとのこと。素晴しい。しかし、帰りに見た中宮の山の斜面の枯れ木は本当に大丈夫であろうか。エコツアーを展開していくためにも、環境の保全をしっかりしないといけません。林業試験場の方々は数年で終息するとのお考えのようであるが、温暖化が進行する中で、確実に異常発生は増えています。大雨であったり、台風、虫など、これまでの想定を越えた現象が頻発していますので、不安になります。根本的な対策をとらないといけないのではないでしょうか。ライフスタイルや生産構造、都市のあり方等も含めて、大きな転換が必要ですね。

斜面に広がる枯木
9月10日(土) 読む
積んであった本を読む。休日に相応しい時間の使い方です。何冊も、その一部ずつを読んでいくと、視点が変わって面白い。ついでに、地域デザインネットのサイトも読んでみたが、結構面白い議論をしていましたね。自分が参加したのは、後半の2回のワークショップでしたが、多くの書き込みをしていますし、多面的な議論になっています。当時は可能な限りの参画を試みていましたので、多い時は毎日何らかのことを書かせていただいていました。インターネットというのはたしかに便利な存在です。ネット場に議論の記録やインタビューの記事があることはおおいに役立ちますね。
9月9日(金) 和紙文庫
本橋さんたちと八尾に行く。早く着いたので、観光会館で曳山を見学。その後、商工会で中村事務局長と意見交換をしていただく。歩いて、諏訪町の風庵に行き、そばをいただく。諏訪町通りをぶらぶらして、村杉さんの店や利一工房、坂のまち美術館を見学。最後に、和紙文庫をのぞく。芹沢けい介展を開催中です。吉田桂介さんもおられたので、ご説明をお願いした。40年ほどのおつきあいがあったとのこと。そんな桂介さんも90才を越えておられます。元気なお話がうかがえて、貴重な機会でした。

芹沢さんの作品
9月8日(木) 地域づくりを語る
東北電力の本橋さん、文化科学研究所の君塚さん、瀬戸さんがお見えになったので、東山の蛍屋で食事をしながら、打ち合わせ。地域づくりをサポートするための新たな仕組みづくりを構想中です。段階的、継続的な活動が期待されます。それと、人材が集積しているはずの社内のスタッフや県庁職員たちを現場に連れていくようにある仕組みもほしいところ。今こそ、地域の多様な人材を組み合わせることで新たな知を創出すべき時であります。国をあてにしていても駄目だね。地域独自の取組みをしっかりしていくしかない。自立を志向した地域の連携を進めたい。

蛍屋の食前酒
9月7日(水) きど
久しぶりに福井に行った。夜は文京の裏通りにある「きど」(福井市文京1-2-8 TEL 0776-25-1758)で御馳走になった。以前はおでんやであったという店ですが、しゃれた店構えに変身し、カウンターと小上がり、さらに小部屋があります。お刺身も大きかったが、さんまの塩焼き、たこ酢、へしこの薄切りなども大振りです。御主人の性格が出ているのであろうか。誰かに連れてきてもらわないと、絶対来れないお店でした。地方分権の実現のためには、地域で新たな事業構想や政策立案ができるように、地域の人材や企業等に様々な事業を任せることではないか、などという議論をしていた。福井にそのまま泊まりました。

きどのお刺身
9月6日(火) 森照明製作所
増泉のアピタ近くの裏通りにある森照明製作所さんにお邪魔した。匠倶楽部のメンバーの一人です。ホームページも4年前に作成され、今ではネットからの注文も届くと言われていました。匠倶楽部としての展示会も行ったことがあるようですが、会場等にも問題がありそうです。森さんの店舗にはこれまでに作られた照明器具が所狭しと並べられていたが、展示の仕方で、もっとお客さんにアピールするはず。店舗のクリニックも必要ですね。せっかくの商品がもったいないです。技術力やデザイン力は高いのですから、課題は企画力、販売力ということになります。

森照明さん
9月5日(月) 匠倶楽部
昼食は白山市下柏野町にある「じょんがら」(TEL 076-275-6002、火曜定休)でいただく。とうへんぼくな仲間の店です。おろしそばを御馳走になりました。落ち着いた古い集落の中にあり、くつろげます。午後は根上で匠倶楽部の勉強会。独断的に整理したコンセプトシートを説明させていただき、メンバーから御意見を出していただく。グループを形成し、ホームページとチラシは制作されていますが、商品を開発したり販売する活動はまだです。具体的なアクションを起すことで、課題もより明確になるであろうし、お互いが触発的な効果を発揮しやすくなるのではないか。ものづくりを深化させるためには、顧客との出会いを重視していくことが必要です。情報の受発信を充実し、工房めぐり等も行う。さらに、商品開発を行いつつ、新たなメンバー開発を行うことが当面の活動となるのではないか。

じょんがらのおろしそば
9月4日(日) 風の盆最終日2
0時半すぎに、下新町に戻ったら、八幡社の境内でおわらの準備が始まっていました。境内でしばらく踊ったあと、町流しも行って下さいましたが、1時を回っており、車の往来が激しくなったので、お宮にもどり、舞台踊り、輪踊りを行ってくださいました。少ないお客様でしたが、充分堪能できました。2時半ぐらいには、休憩になったので、坂道をのぼり、西町、鏡町でのおわらを拝見。よい舞台には、他の町内もおどりに来られるようで、鏡町の広場に登場していたのは、他の町内でしたね。上新町を抜け、諏訪町に行くと、鏡町、西新町の方々も諏訪町通りで町ながしをされていました。お客様の少ない家の前に陣取り、拝見する。地元の保存会として諏訪町支部は何度も流して下さいましたし、最後は公民館の前で輪踊りをしてくださいました。空も完全に明るくなった5時半、雨も落ちてきて終わりとなりました。雨が落ちてこなければ、地方の方々だけの流しもあったのかもしれませんが、諦めて帰る。雨に降られた最終日でしたが、存分に楽しませていただきました。地元の人々と旅の人がより良い出会いをするための反省点も多くありましたので、今後のための検討を行いたいものです。八尾の皆様、最後は雨で残念でしたが、本当にお疲れ様でした。

下新町でのおわら

諏訪町での輪踊り
9月3日(土) 風の盆最終日
雨の風の盆最終日でした。八尾に着いたのが午後9時前。スポーツアリーナからのシャトルバスで中心部に着く直前に大雨が降り始め、しばらく土砂降りが続きました。社会体育館の無料休憩所で雨宿り。ひどい雨で、諦めて帰る人が、シャトルバスの順番待ちで長蛇の列をなしていました。天気予報では雨の後、曇りになるとの予報でしたので、町流しはあきらめても、深夜のおわらを楽しむつもりで、雨がほぼ上がったところで町中へ。土曜日ということもあって、多くの人がまちにあふれていました。どこもまち流しはしていませんでしたので、一番上にあがり、西新町の公民館でのおわらを、初めて八尾に行った事務所のスタッフにみてもらう。その間、水上の味噌屋さんで、若旦那と話していた。その後、当社のスタッフの自宅のある下新町まで行く。上新町では輪踊りをされていました。西町では公民館の2階でもおわらを踊ってくださっていました。下新町で予定を聞いた後、東町で商工会の田代さん、勝原さん、藤澤さんと合流。手づくりのつまみと生ビールをご馳走になる。

西町公民館2階でのおわら
9月2日(金) ショックオブソーバー
さすがに眠い。そこで、リコールの部品交換が必要であると言われた車を日産に持っていき、ついでに後輪の気になる音をチェックしてもらう。部品交換は30分程度で終わったのだが、後輪の音もチェックしていただいたら、時間がかかってしまいました。ショックオブソーバーが磨耗していてほとんどないとのこと。部品交換をお願いして、一安心です。時々気になる音がして、そのうち止まるのではないかと不安でしたから。衝撃を吸収する能力がないということですから、居住性も悪くなっています。長距離運転には向かない状態の車になっています。18万キロも走っていれば仕方がないですね。3日は風の盆最終日、しっかり 朝まで八尾の町にいよう。
9月1日(木) 風の盆
最もよい状態で風の盆を楽しめました。一番上の西新町からスタートし、東新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、下新町と、多くの保存会のおわらを拝見できました。特筆すべきは、諏訪町でよい状態で見られたことです。村杉さんの唄や、飯島さんの三味線、布谷さんの胡弓など、なじみの顔も揃っていました。全体的に、お客さんの数は少ないのではないでしょうか。古川さんが展示会をしている翠華堂でも、古川さんとお話しできました。ドアを閉めているとお客さまの絶対数は少ないようだ。1時過ぎからは、上新町の裏通りでの流しもありました。金沢から八尾に通い続けている長井さんにお誘いいただいたので、拝見できました。

諏訪町でのおわら
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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