[ 金沢便り2011.7月 ]
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7月31日(日) 政策の必要性
  森林問題を考える際のポイントの一つは、所有権のあり方です。森林の所有権は地域住民に細分化されている地域が多い。そして、森林の放置が進むと同時にその境界も曖昧になっています。登記されている面積と実際の面積が大きく異なることも多いとうかがっています。登記されている図面で把握できそうなものだが、住宅地とは異なり、境界は曖昧のようだ。いずれにしろ、曖昧な所有権と、その管理責任が果たされていない状況を前提に、森林政策を再構築すべきではないか。個人が管理できない森林、所有者としての管理責任が放棄されている森林は土地の利用権を公に移していただくことだ。公に移す意義は、流域の生活者の安全と産業振興のためです。優先すべきは人工林であり、管理されない人工林は下流域の人々に洪水や土砂災害をもたらす恐れがあり、そのことを防ぐことは地域住民の喫緊の課題でしょう。防災のための森林保全は、個人に期待していても無理なら、公が行なうしかないのではないか。想定される災害を防ぐことは政府(地方であれ、中央であれ)の役割ではないでしょうか。政府の責任として、早急に取り組むべき政策だと思うが、いかがであろうか。


7月30日(土) 森林国日本の人工林の保全を
  日本の面積の67%は森林です。人が手を掛けないでも勝手に育ち、生態系を維持していってくれるならば、何をしなくても良いでしょう。しかし、その多くは人の手が加わった森林です。そして、森林面積の4割は人工林です。杉やヒノキ、アテなどを植林しています。それが放置されていることに森林問題の核があります。落葉広葉樹や照葉樹が中心となっている森であれば、天然更新され自然林に近づいていくかもしれませんが、人工林で杉やヒノキ、アテなどを植えた森は放置しておくと、荒廃が進みます。密に植えられた人工林は、根元に光が入らないので、草や低木が生えず、土が露出していたり、腐植土が十分形成されていません。そのような森林では大雨が降ると、土壌流出が起こり、樹木も倒れて流れ出すことが起こるようになります。そのような土壌や倒木が川に流れ込むと、川底にたまり、流木はあちことにひっかり、川のながれを止める作用をするので、川が氾濫しやすくなります。最近各地で頻発している洪水の要因の一つはそのようなことにあります。せっかく植え育ててきた人工林の木を活かすためには、枝打ち間伐をしっかり行なうことが不可欠です。それが、木材資源を富ますと同時に、流域の人々の安全のためにも不可欠なことです。人工林を枝打ち間伐することで、根元に草や木が生え、腐植土が増えれば、保水力が高まり、海洋資源を豊かにする物質も増えます。水を安定的に確保し、海を豊かにする為にも、人工林の枝打ち間伐は有効な方策です。時間のかかることかもしれませんが、優先的に取り組むべき政策です。


7月29日(金) 宝達志水町のオムライス
  昼は宝達志水町のオムライスを食べに参りました。まだ食べた事がなかったハートフル千里浜のレストランでいただきました。ケチャップライスにふわふわのオムレツが乗り、横にはじっくり煮込んだ豚肉とサラダが添えられています。人気メニューで前後に何食も注文が入っていました。しかし、団体の昼食もかかえておられるようで、私どもの次のお客様で注文を止めておられました。念のため、事前に電話予約していくとよいかもしれません。まだまだ、食べていないお店がいくつかあるので、オムライスツアーを継続したいものです。ランチの後は宿の直売所でプラムを買い求め、金曽農園ものぞきました。お日様が照らないので、収穫と止めておられるとのこと。明日には再開したいと金曽さんは言われていました。雨は降っていなかったので、宝達山の山の竜宮城まで行ってみました。途中から靄がかかってきて、前が見えなくなってしまいました。竜宮城はお客様がいらっしゃらないので、閉めようとされていましたが、中に入れていただき、橘さんにお話をうかがうことができました。周囲の自然について詳しく、楽しい時間を過ごす事ができました。また、お訪ねしたいし、宝達山の森を案内していただくと面白そうです。その後は竹森正伸ぶどう園に行き、発送をお願いしてあったぶどうのお支払いをして、ぶどうを買い求める。最後は、河北潟干拓地のひまわり村を見学、近くのレンコン畑でハスの花を撮影しました。なかなか充実したツアーでしたね。


ハートフル千里浜のオムライス

金曽さんの桃

竹森さんでは大粒のぶどうも並ぶ

ハートフル千里浜のレストラン

ひまわり

河北潟干拓地のハス

7月28日(木) 政策形成研修
  政策形成研修の2回目です。一日、自治研修センターでご一緒しました。最初に前回からのグループワークの成果をそれぞれの班から発表していただき。他の班のメンバーや先生方からも質問や意見を出してもらう。その後、当方もコメント。その後は、グループワークを続けていただきました。個別に班を回り、アドバイスをすると同時に関連する資料を提供。できるだけ、具体性のある政策になることを期待しています。最後に、皆さんの活動をみていてひらめいたことを黒板に書いて話をさせていただきました。立っていることが多かったので、最後は足が痛くなってきましたね。一旦戻った後、駅前のホテルであったビアパーティに参加、楽しい一時を過ごさせていただきました。


最後に書いた図

7月27日(水) 金曽農園
  穴水で、冬の能登ふるさと博についての打ち合わせの後、宝達志水町に移動。オムライスの郷プロジェクトについて打ち合わせ。その後、広域農道沿いの金曽農園に寄る。いい具合に桃が色づいてきています。昨日から少しずつ収穫をはじめられたとのこと。熟して重くなってきた桃を支えるために竹竿でつっかい棒をされる作業中でした。少しだけ桃を分けていただく。木になった桃は美味しく見えます。一番素晴らしい光景ですね。今週末からご主人の話をうかがいながら桃の収穫体験も可能です。いかがですか。


色づいた桃

7月26日(火) 鏡森定信さん
  朝一で東京から戻り、午後は富山の鏡森定信氏(富山大名誉教授)を訪ねました。アポイントの時間まで少し時間があったので、久しぶりに富山ガラス工房を見学。館長の野田雄一さんがおられたので、しばしお話をうかがいました。富山の中心部でガラス美術館を作る準備が進んでいるとのことです。それができれば、ガラスの街としての体制が整います。楽しみですね。その後、くれは山荘に鏡森先生を訪ね、珠洲市のヘルスツーリズム事業への協力をお願いしました。鏡森先生は、公衆衛生という観点から、温泉療法、水中運動療法、森林療法等についての研究を続けてこられています。新しい事業に積極的に取り組んでこられた方は、愛想がよろしい方が多いが、鏡森先生もそんな雰囲気の方です。庭になっていたブラックべりーをご馳走になりました。快諾いただきましたので、いろいろとご指導いただければと思う。由布院のクアージュゆふいんの森山さんから何度もお話をうかがっていたので、お会いすることができて良かったです。


7月25日(月) 具体的な施策
  日本エコツーリズム協会の震災復興会議のために東京へ。会議までの間は、事務局で仕事をさせていただきました。今日の会議で明らかになったことは、具体的な施策が強く求められているということ。日本エコツーリズム協会では、エコツーリズムを柱にした被災地域の復興についての提言書を、環境大臣、国土交通大臣、観光庁長官、復興担当大臣に提出してきています。その次に必要なことは、それを実現するための具体策です。政策として展開していただくことを期待するのであれば、具体的な事業提案まで行う必要がありますね。次はそのことに取り組むべきです。


7月24日(日) モデル事業
  国の事業でこれまで多く取り組んできたのはモデル事業です。私が最初にお手伝いしたのは、グリーンツーリズム推進のモデル事業でした。白山麓の鳥越村での事業でしたが、全国でも初期段階の活動でした。その成果は、開業をお手伝いした体験工房としての「にわか工房」などに活かされていますが、宿泊を伴う体験事業には結実していません。最近ではエコツーリズムについてもモデル事業が全国で実施されてきています。モデル事業の意義は全国のモデルとなるような仕組みを作ることにあるはず。その成果を活かして、全国に広めるための施策を展開して欲しいです。


7月23日(土) サンセットクルーズ
  能登ふるさと博のイベントのひとつ、「サンセットクルーズ」を体験するために、輪島に参りました。途中、健康の森により、「能登人と過ごす能登時間」とスタンプラリー「Don歩ラリー」のパンフを届ける。海のそばの朝市のお客様が利用する駐車場に車をとめ、歩いて港へ。普段は舳倉島を往復しているへぐら航路の「ニューへぐら」で七ツ島までを往復しました。七ツ島に近づくと、雲の間から太陽が顔を出し、夕陽を拝むことができました。七ツ島の中を抜けた奥では一面に鳥が群れていたり、魚の大群がいるようで、水面がざわついている様子に遭遇したりと、珍しい光景を間近にみることができました。デッキの上に出て写真を撮っていましたが、涼しくて気持ちのよい航海でした。1時間半とちょうどよい時間でした。今回は無料体験会でしたが、晴れた週末にはお金をいただいて、行なってもよい企画だと思う。サンセットクルーズは来週、再来週と行なわれます。そう言えば、舳倉島までの中間地点に行った感じでしたので、舳倉島を検索したら、舳倉島で頑張っているお医者さんのブログを発見しました。参考にご覧下さい。


夕陽

七ツ島のひとつと夕陽

鳥が舞う(小さくて見えませんが)

7月22日(金) 銭屋
  先代のご主人の時代からお世話になっている銭屋さんに久しぶりにお邪魔しました。目的は、数馬酒造の若社長をご紹介するためです。女将さんにご挨拶するとともに、現在の主人である先代の息子さんと初めてお話をさせていただきました。先代が亡くなられたのは、大学生時代であったとのこと。それからいろいろご苦労はあられたでしょうが、兄弟でりっぱに経営されています。女将の頑張りも相当なことであったろうと思いますが、素晴らしいかぎりです。先代も喜んでいることでしょう。風貌は弟さんが先代に似ていますが、語りの明快さはお兄さんが強く受け継がれているのではないかと思う。いろいろ的確なアドバイスもいただき、若社長にとって、よい機会になりましたね。


うなぎの前菜

鱧などのお作り

生だこのオクラ添え

7月21日(木) 能登から八尾へ
  まずは珠洲から曽々木のふるさと体験実習館輪島市役所、穴水の能登ワインと回る。そこから八尾に向かうが、途中、宝達志水町の金曽農園に寄る。晴天が続いているので、桃の成り具合を拝見にまいりましたが、花が咲いてから熟するまでには一定時間がかかるようで、いい具合になるのは、来週末ぐらいとのことです。能登人と過ごす能登時間では、23日(土)からと案内していますが、一週ずれそうです。お楽しみにお待ち下さい。遊びに行かれる際は、事前に金曽さんに電話(農場:0767-29-4576)でお問い合わせ下さい。その後、宝達山の山裾を走る広域農道で津幡まで行き、津幡バイパスから北陸道に入って八尾へ。八尾では、若手の料理人さんと食の研究会について意見交換。意欲高い人たちが頑張ることを支援することを優先すべきですね。最後に、意欲的な澤井農園さんを訪ね、畑を拝見しました。澤井さんは桃も栽培されていますが、やはり、月末に収穫できるとのことです。


金曽農園の桃

金曽農園のりんご

澤井農園の桃

7月20日(水) 駒寄農場、飯田町燈籠山祭り
  午前は宝達志水町でオムライスの郷プロジェクトについて打ち合わせ。その後、能登事務所に移動し、駒寄農場さんで、ブルーベリー狩りを体験。1kgほど収穫させていただきました。実の茎の色が赤くなってきたものを収穫するという基本を教えていただいて、収穫し始めたので、時間がかかりました。たしかに甘く熟したものが多かったように感じました。その後、宇出津、松波を経由して、珠洲へ。飯田町燈籠山祭りです。夕方5時から若山川の吾妻橋の下の川原にろうそくを並べましたが、7時近くになっても風が強くて、火をつけてもすぐに消えてしまいました。仕方がないので、断念して、火を着けずに撤収しました。その後、一旦お宿に戻り、お風呂に入ってから、再度花火見物に吾妻橋に行く。燈籠山と花火、山車と花火というのは絵になります。その後、いずみやさんをのぞいた後、川端さんのところのよばれにお邪魔させていただきました。毎年、来られる方と再会です。年に一度お会いすることになっていますね。お客様同士のコミュニケーションの場としても機能しているようだ。


駒寄農場のブルーベリー

燈籠山と花火

花火と山車

7月19日(火) 未来を構想する力
  ビジョンを描くだけでなく、それを具体化していくための構想力が問われている。国レベルの政策だけでなく、地域レベルで試みる政策もありうる。国策として実施されてきたことも、地域レベルで取り組むことが必要ではないか。エネルギーの自給率100%を超えているという岩手県葛巻町の例は、そのことを具体的に示している。国策としてのエネルギー政策だけでなく、自治体の「自治」の基本としてエネルギーを自給する政策を地道に推進してこられた成果ではないか。一方で、食糧を100%自給するという発想とその具体化も十分ありえる。自治体は、住民の生活、生命を守るために必要な基本政策を明確に打ち出し、具体的に展開することが期待されていると思う。地域内で支え合う生活圏や産業連関、一人ひとりの社会参画、仕事づくりを徹底して行なうことなど。そして、そのような実践を踏まえ、国策に提案していくことが求められている。中央に期待しているだけでは、翻弄されるだけだ。


7月18日(月) なでしこジャパン
  なでしこジャパンが優勝しました。朝早くに起きて途中から応援しました。最後まであきらめず、劣勢を挽回し、追いつく姿が素晴らしかったですね。学ぶべきは、最後まであきらめないという姿勢と、練習を重ね、チームとしての連携をしっかりとっていることではないでしょうか。体格が劣ることを補うのは、日々の練習と、パスサッカーと表現されていたチームでの動きです。最後はモチベーションがどれだけ強くあるかも、重要な要素のように感じました。「なでしこ」とは何かと問われることが多いようですが、我が家の庭にも咲いていますし、川原に咲いているカワラナデシコが可愛いです。環境的に恵まれない所でも可憐に咲いており、なでしこジャパンにぴったりです。カワラナデシコのことをナデシコ、ヤマトナデシコといいます。平安時代に中国から日本に渡来したセキチク(別名カラナデシコ)と区別するために、ヤマトナデシコと名付けられたようです。


カワラナデシコ(富山市・常願寺川)

7月17日(日) 朝顔
  暑かったので一日家に居て、ごろごろしていました。さすがに遠くに出掛ける元気がありませんでした。本を読んだり、寝たりと、何もしない珍しい日でした。午前中に買い物に出掛けたのと、夕方に事務所のプランターの水やりに出掛けたくらいです。朝顔のつるが伸び始めていますので、それなりに水が必要です。晴天が続いていますので、毎日水やりをかかせません。7月に入ってから追加でまいた種はほとんど発芽したのではないかと思うくらい出ています。6月中旬にまいた種は、数える程しか発芽しなかったのですが、気温が発芽に影響するようですね。今後は7月に入ってから種まきをすることにしょう。朝顔はいつくもの株がつるを伸ばし始めていますので、花が楽しみになってきました。


7月16日(土) 庵とん
  今日の夕食はとんかつをいただきました。自宅から近くの庵とんです。高尾台中学の並びにあり、小さなのれんが出ているだけですから、目立ちません。それでも人気のお店のようで、ブログ等ではいろいろ紹介されています。当方がお邪魔したのは2度目です。前回は何を食べたか覚えていませんが、今回は桜ロース定食をいただきました。山盛りのキャベツの山裾にとんかつが並んで出てきます。最初に出てきたごまをすりこぎで擦って、そこにお好みのソースを入れて、それにとんかつをつけていただきます。よく冷えたドレッシングをかけてキャベツをいただきましたが、完食できました。とんかつはさくさくしていて、肉も柔らかで食べやすかったです。お店の中もさっぱりしていて良いですね。


庵とんのとんかつ

7月15日(金) 城端
  一時、頻繁にお邪魔していた城端。最近も出掛けることが多くなっています。懐かしい風景を楽しむ為に、山裾の集落を車で走ってみました。山裾の道から見下ろすと、散居村の様子がよく分かります。初めて行った集落を抜けて山に向かう道を入ってみました。その先には、大きな砂防堰堤と桜がありました。コシノヒガンザクラがまとめて植えてあります。砂防堰堤の中は広く、小川のようになった川が幾筋か流れています。水の少ない時は中で遊ぶことも出来そうです。堰堤の脇には道もつけられています。堰堤の上流域の森がどのようになっているか、一度調べてみたいものですね。人工林があるようですが、枝打ち間伐がしっかり行なわれ、木々の根元まで光が入り、草や低木が生えるようになっていれば、土壌流出も抑えられるはずですが、土砂が流出してくるということは、土や岩が露出しているところがあるということでしょうね。


砂防堰堤の中

7月14日(木) 政策形成研修
  自治研修センターでの「政策形成研修」で講師役をつとめさせていただきました。地域から新たな政策を!これが強く求められています。中央に多くを期待していては駄目です。地域の先端にこそ、これからの時代を考える課題やニーズ、シーズはあるはずです。それらをきめ細かく把握することを通じて、新たな政策を産み出して欲しい。今回の研修テーマは里山里海地域の振興策です。石川県では里山創成室を作り、基金を造成し、新たな事業をスタートさせたところですが、まだまだ課題は多くあります。30歳前後の若い人たちの活動に期待しています。


研修風景

7月13日(水) 風傍
  羽咋経由で、能登島、和倉温泉に行く。和倉温泉では「震災復興とエコツーリズム」について相談。観光協会さんにもお邪魔して、スタンプラリー能登時間のパンフレットの配布をお願いする。その後、海沿いを北上し、風傍で昼食をいただく。海に向かった席で食事を楽しむが、のどかな穴水湾が目の前に広がり、カモメは目の前を横切ります。いつきても良い眺めです。久しぶりに海鮮丼をいただく。いつもの通りいろいろな魚介類が乗っており、個人的には少し装飾過多ではないかと思うのだが、お客様が多くて人気のお店なのは、このような盛りつけも含めて評価されているのでしょうね。穴水町役場に寄ってから、能登事務所に行き、打ち合わせ。事務所裏側の谷筋からの風が心地よかった。里山の風景は良い眺めです。


風傍の海鮮丼

7月12日(火) 白木峰
  今年初めて白木峰に登りました。ニッコウキスゲが咲いているとのことで、お誘いいただいたので、エコツアーのリサーチも兼ねて、関係者で参りました。避難小屋の手前の斜面から咲いており、上部のなだらかな空間にはあちこちに咲いていました。一番立山連峰に近い位置にある池のそばで昼を食べて、帰ってきました。行きは林道で、帰りは登山道を歩きましたが、やはり、登山道はきついですね。最近の山は、いわゆる山ガールが増えているようで、グループでお越しになっている女性客が多かったです。山に関心をもっていただける方が増えることは何よりですし、登山だけでなく、森を楽しむ女性も増えて欲しいものです。


ニッコウキスゲの群生

ゴゼンタチバナもきれいでした

ブナ林

7月11日(月) 志庵
  何度か紹介していますが、今日の昼は志庵でそばをいただきました。興能信用金庫西泉支店に出掛けた後に行く事が多い。都合がよい場所にあります。西泉の交差点から西金沢方向に向かって行き、次の信号を右折して、踏切をこえて少し行って、橋の手前の道を左に曲がっていくとあります。そばののぼりが立っているので分かりやすい。しかし、今日は斜め前あたりで、家の建設工事中で、片側に車がずらっと止まっていて、分かりづらかったですね。一般住宅を改装したような店内ですが、カウンターと厨房が向き合っているので、仕事ぶりを拝見しながら、そばをいただくことができます。今日は、もりそばとそばの実入りむぎとろご飯をいただきました。


もりそばとそばの実入りむぎとろご飯

7月10日(日) 世界農業遺産
 6月11日に国連食糧農業機関(FAO)により、佐渡と能登が世界農業遺産(世界重要農業資産システム)に認定された。佐渡はトキの放鳥のために、水田に冬場も水をはり、農薬を使わない農業を実践することで、結果として生物多様性に富んだ農業を実践することになっている。しかし、これは、佐渡の農業生産システムの伝統なのかどうか。能登は、千枚田やあえのこと、海士漁、塩田での塩作り、炭焼き、など多くの要素が上げられており、何がもっとも価値が認められた存在なのかよく分からない。しかし、システムを評価して認定するという事業の主旨からすると、能登一円で行なわれている伝統的な生産と生活の仕組みが継続されていることに価値があるはずだ。それは千枚田に象徴される棚田や海沿いでの農業、「あえのこと」をはじめ、能登各地で受け継がれている多様な民俗文化、海士漁や揚浜式製塩にみられるような、伝統的な里海の営みが継続されていることに価値が認められているのではないか。


7月9日(土) 世代交代
  地域で活躍する人の情報を整理していて気付くのは、若い人が確実に増えていることだ。能登地区においても、新たに店を開く人が増えている。都会にこだわらない、企業への就職に執着しない若者が増えていると言われているが、そのことの表れであろうか。心強く感じるし、そのような若者たちを盛り上げる活動をすべきではないかと感じる。そのようなことを他者に期待していないのかもしれないが、少なくとも、新たな商売や事業に取り組み始めている人を発信し、少しでもお客様との接点が増えることをサポートできればと思う。世代交代はどんどん進行中で、予想よりも早く時代は動いているようだ。


7月8日(金) 出会いの楽しみと苦しみ
  旅の楽しみも仕事の楽しみも、新たな人との出会いにあるのではないか。言い尽くされていることかもしれないが。一方で、新たな人との出会いや会話には抵抗感があり、ストレスを感じることも多い。そのことを乗り越えてでも、新たな出会いに向かうのは、新たな出会いと関わりが個人の世界を広げ、人間としての存在感を高めてくれるから。人は人と出会い、関わることを通じて、自らの存在を確認できるものなのではないかと思う。それがうまくいかない人は、人間以外に関わりの対象を求めるのかもしれない。多くの人は、母親との関係からスタートするのが人生でしょうが、それが徐々に多くなっていく。その関係の総体として人は存在していることを確認できるのです。鬱陶しくなる関係もいろいろあるでしょうが、そのようなことも避けようがない人生であれば、ストレスをうまく解消し、つきあうことも大切な処方なのかとも思う。初めてお会いさせていただく方とのアポイントをとらせていただき、強く思う。常に新たな一歩を踏み出すことを意識的にしていきたい。


7月7日(木) 能登をめぐる
  能登ふるさと博のスタンプラリーのパンフレット類の追加お届けのために、能登をめぐる。宝達志水町からスタートし、羽咋市、中能登町、七尾市、穴水町、能登町と回り、能登事務所に寄った後、門前町に移動し、手仕事屋で遅い昼をいただく。その後、志賀町に寄って帰る。一番奥まで行っていないので、走行距離は短いが、車の総走行距離は23万キロを超えています。どこまで走れるか、これまでにない経験ですが、再来年の車検まで走り続けられることを期待しています。能登町では、数馬酒造にお寄りして、社長をたずねたが、社長室に通されて驚いた。そこにおられたのは、若社長の嘉一郎氏でした。先日社長を退いて会長になられた数馬嘉雄氏は、理事長に就任された興能信用金庫に毎日行かれていて、社業にはほとんどタッチされていないとのこと。信用金庫の理事長は忙しそうです。これからは簡単にお相手いただけそうにないかな?


23万キロを示す車のメーター

7月6日(水) 吟屋
  一日まるごと、事務所にいたので、昼は近くの吟屋でいただきました。近くにいながら、初めてのことです。外から中の様子が一切見えないので入りずらかったです。入口のドアが大きく重いことも難点でした。中はゆったりしていて、居酒屋らしい雰囲気です。視線を遮る工夫もされています。グループやカップルで楽しむお店という位置づけでしょうか。外から見えないことも、そのような観点からのことかもしれません。野菜炒めのランチをいただきましたが、ボリューム満点でした。若い人がメインターゲットになっている印象ですね。昼間は、さっぱりしたメニューがあり、店内がもう少し明るいと、中高年も入りやすいですね。


吟屋のランチ

7月5日(火) 歩寿司分家多聞
  昨日は午前10時から富山県射水市太閤山の千成商店街の会合に参加。商店街の活動について意見交換させていただきました。20数軒の小さな商店街ですから、資金も限られますので、大きなことは難しいですが、地域住民の方々に支持される事業をきめ細かく行なっていくことです。どのような売りがあるのかを分かりやすく発信するマップチラシを制作し、そのことをネットでも発信することで、集客につなげることではないか。お客様が増え、売上につながらないことには、皆さんの意欲も高まらない。昼は、一角にある「歩寿司分家多聞」(富山県射水市太閤山1-7-7 TEL0766-56-7296 11:30〜14:00、18:00〜24:00 水曜定休)でいただきました。新しくきれいな店内で、ご主人も若くて意欲的です。にぎり定食をいただきましたが、仕事もきれいでした。おすすめですね。


歩寿司のにぎり寿司1

歩寿司のにぎり寿司2

歩寿司の前面

7月4日(月) 浅田裕久さん
  金沢で最もお世話になってきた経済人の一人が浅田裕久さんです。浅田屋の社長でいらっしゃいますが、フードピア金沢の最初の2年間、事務局をしていた時、実行委員長でいらっしゃいましたので、いろいろとご相談しながら仕事を進めていました。もっとも、浅田さんとはそれ以前のリクルート時代にお客様になっていただいていましたので、何度も石亭の裏にあった本社にお邪魔していました。浅田さんが実行委員長をされるということもあって、フードピア金沢の事務局を引き受けてもよいと思ったのも事実です。久しぶりに国際ホテルを訪ね、浅田社長にお会いすることができました。新たな会社を設立し、活動していることのご報告が遅くなりましたが、能登人と過ごす能登時間のことや、現在取り組んでいるエコツーリズムについて、いろいろとお話することができ、有意義でした。浅田社長は国際ホテルの裏山をよく散歩されているようで、魅力的な素材がいろいろあるとのことでした。国際ホテルの周辺でもガイドツアーができそうです。能登の森も一緒に歩いていただきたいですね。


7月3日(日) 商店街を語る
  夕方から能登空港で商店街の勉強会がありましたので、コーディネーターとして参加。相対的に若い人、意欲的に活動している人に参加をお願いして集まっていただきました。商店街リーダー育成というテーマになっているので、個店で頑張っていても、商店街からはずれた場所にある店の人は参加していません。商店街が弱ってきている状況の中では、元気のよいお店をネットワークしたネット上の「能登商店街」が必要かもしれません。面的な展開は簡単ではありません。魅力的な個店であれば、遠方からでも人はやってきます。そのためには地域性や個性の強い商品、サービスを提供するようにならないといけない。そのことが情報として発信され続けることも大事です。一つの商店街を超えて連携することを考えて欲しいですね。商店街のことを考える場合も、地域住民の人と一緒に考え、活動することも大事です。一般住宅が増えている商店街が多いので、商店街活動は地域活動に直結すると考えるべきではないか。後継者を個店で考えるのではなく、商店街として、地域として、どのように確保していくか、明確に方針を立てるべきです。


7月2日(土) オープニング・イベント
  能登ふるさと博オープニングイベントが羽咋のコスモアイルで行なわれました。その前に、「能登人と過ごす能登時間」のメンバーのところにパンフレット類を届けて回り、ようやく完了しました。宝達志水町、羽咋市、穴水町と回りました。オープニングイベントでは、セレモニーを拝見し、その後は、コスモアイル前の広場での物産市やフードコーナーを見て回りました。昨年より、お客様も多く、売上も良さそうでした。世界農業遺産の紹介展示もありましたが、関心は薄いように感じました。能登ふるさと博は能登半島地震からの復興を促進するために始めた事業ですので、東日本大震災からの復興を目指す地域のモデルとなることを期待されていると思われます。もっと積極的に発信し、東北の方々を招くことを考えるべきではないか。


オープニングイベントの様子

7月1日(金) 能登ふるさと博開幕
  能登ふるさと博がスタートしました。特別なパビリオンはありませんから、分かりづらい事業ですが、能登半島全体を会場と位置づけています。個々の事業、プログラムを通じて、能登の食を楽しみ、地域の人と交流し、文化を体感したり、自然の中で憩うなど、盛り沢山な内容になっています。「ふるさと」という概念をいただいているので、「ふるさと」につながる内容、プログラムのクローズアップがもっと必要なのかもしれないし、情報発信の際の切り口として明確に示せるとよいですね。今日は、珠洲からスタートして、昨日お届けできなかったところにパンフレットを届けて回りました。珠洲から、曽々木、門前、志賀町、羽咋、能登島、和倉と回りました。明日11時からオープニングイベントが羽咋のコスモアイルで行なわれます。


以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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