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■「樽」という店名の由来
店名は4月2日の酒樽祭りに因んでいます。 近所の人と喋っていて、「店するんやけど、良い名前ないかな」と話したら、地元・藤波の人が、「酒樽祭りがあるから樽はどうや?」と。
自分は波並の人間やけど、地元の人が言われるので、その名を使わせてもらうことにした。
■兼業漁師で店をやる
定置網を上げに行くのは、週に2、3回程度。魚がいればもっと頻繁に行きます。
自分の欲しいものを取ったら、余ったものは市場に出す。自分の網だけでは種類が限られるので、魚屋さんから買うものもあります。
定置網は年に4、5回は代えますね。網が汚れてくると、イカは入らない。ハチメは逆に明るいと駄目で、暗い夜が良くて、網も汚れていても良い。
■いつでも水揚げできるところが強み 金曜日やセリのない土曜日も上げに行けるのは、漁師をしている特権です。
水槽で3日置いていたら、味が変わってくるけど、船に吊ってある網の生簀に入れておくと、全然違う。
■名物メニューはイカ

ヤリイカの活け造りが人気。電話予約されるお客様もいます。イカはやはり多いです。12月から3月位の間、水温が下がると採れる。
ヤリイカは生かしておけるから、活け造りができる。船では生簀において、夕方クーラーボックスに入れて持ってきます。アオリイカは墨を吐いてしまうので難しい。
新しくて当たり前やけど、透明なイカの刺身は食べたことは無いという人が多いです。
■魚の種類は多い
春は、やはり白身のハチメ系統など。刺身にしても美味しい。夏は天然の岩ガキが美味しいですよ。シビコは刺身にして食べます。
ロウソクカツオ、ソウダガツオは、脂があるので突き出しに使います。カルパッチョ風にしたり、トマトべースのドレッシングでサラダ風に。
マグロのふと(胃袋)も好きな人が多い。クジラの内臓も使います。腹の波皮をベーコンにします。
白子の焼いたもの、揚げたものも人気。家庭でなかなか作りづらいようなものが、店では出やすいです。
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■黒板メニュー
ブリしゃぶも評価が良い。薄く切って、最初は刺身で食べ、途中からしゃぶしゃぶで食べる。
富山の名産・白エビのから揚げも、注文する人は多い。旬のものが好まれます。
黒板のメニューは毎日書きます。数が少なくても、「これは」というものがいれば、1匹でも上げて利用できます。
マンボウは親父が大敷網で取ってくるので、使っています。
◆漁師は船の上で魚を食べる
昔は、漁が終わってから港に揚げるまでに、30分は掛かったので、船の上で「お呼ばれ」させてもらったもの。
水揚げしたての魚を、まきりの包丁で捌いて、その場でいただく。これが漁師仕事の楽しみ。ブリ、カワハギ、イカ、醤油も酒も積んであって、何でも船の上で食べました。
最近は15分ぐらいで港に着いてしまうから、そんな暇も無くなったけど。
◆カワハギの漁師の食べ方
カワハギは皮を剥いて、まきり包丁で3枚におろし、細く切って醤油を付けて食べる。一味付けると、より美味しい。カワハギの皮はサメの皮と一緒やね。まきり包丁は、漁師は船には常に乗せています。
船の上だと手でつまんで食べる。小骨があってもひっかからない。
◆きっかけは船上で食べた美味しい魚
料理が好きで、魚を捌くのが好きだった。船の上で美味しい魚を食べた体験から、「人にも食べさせてあげたい」と思うようになりました。
「宇出津に住んで漁師しているけど、こんな透明なイカは食べたことがない」と言ってくれるお客さんもいて、料理人としてうれしいですね。
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