■能登ブームの時からスタート
宿は35〜36年になるかな。私が来て25年。最初は地元のユースホステルから「あふれたお客さんを引き受けてくれんか」と頼まれた。昔、ゼロの焦点で一躍有名になった能登ブーム当時のこと。その時のお客さんとは今でもお付き合いがある。3代にわたっているお客さんもいて、親戚みたいな感じですね。田舎に家があるという感覚かもしれません。
■広がるから面白い
人と人との付き合いが広がるから面白いのだと思う。お客さんとの繋がりが強い。接客が好きだからやっていられる。宴会が長いと一緒に夕食を食べたり、連泊している人は家族用のカレーライスを食べたり。
それまで全然知らなかった人が、わざわざ訪ねてくださる。交通も便利になるから、余所からいろんな人が遊びに来てくれれば面白い。お土産にホルモンや鳥を持ってくるお客さんもいる。頂いたものを他のお客さんに差し上げたりする。いろんなものが集まるのも民宿のいいところ。 ■いろんなお客さんの好み
連泊の人には肉を出す。「こんな所まで来るんやから、お魚が食べたいやろうな」とお魚を出すと、初日のお客さんが隣を見て、 「明日は自分も欲しい」と言われたり。
能登和牛も美味しい。すき焼きやしゃぶしゃぶにもする。今の若い人は好き嫌いがはっきりしている。
魚を食べない人が多いけど、「試しに食べてみるわ」と食べると、「ああ、美味しいんやね」と言う。都会で美味しくない魚を食べているからかなと思う。 |
■1泊2食で8,400円
あんこう鍋や肉料理も付いて、この値段。季節によってはコウバコ蟹もつける。きれいに身を出して食べやすくして出す。
名物メニューは白子の天ぷら。建物が悪いから、食べ物は良くないと。高速料金とガソリンを使って来てくださるお客さんには、精一杯美味しいものを出したい。
テニスをして、温泉に入って、美味しいものを食べて、と楽しみに来てくれる。飲みたい人には周辺の飲み屋さんを紹介している。うちはお酒の持ち込みも認めている。

あんこう鍋
■ヘルパーの講座も受ける
ホームヘルパーの資格をとった。勉強に行って感じたのは、介護する人の大変さ。励みになることがないと精神的に追いこまれる。1泊でも2泊でも、美味しいものを食べて、介護から解放される機会を作れるといいな。
バリアフリーの民宿に改装できればと思う。廊下に手すりをつけたり、風呂場、トイレ、部屋、一気に直したい。すべてを広くゆとりをもった空間にしたい。一緒に旅ができるようにすることが理想ですね。能登空港には30分程度で迎えに行ける。石川県内からも小旅行として楽しめる。高齢者だけでなく、障害をもった方々も遊びに来ていただけるといい。 |