
スライスしてあるから、ご家庭ですぐ食べやすい。
切り方にも良い味を出す技があるのです。
■お父さんが言い、お母さんがやってみる
お父さんに「こんなんなったがやけど、どうしよう」と言うと 「こうせい、ああせい」とアドバイスを言うんがやちゃ。ある時イカがたくさんあるので粕漬け作ろうかとなり、「観光地で見るけどみんなあんまり買ってないよ」と言うと、「そんならイカの中に奈良漬けを入れて漬けや」と。言われたけどどうすりゃいいやろと思案してたら、「一旦粕に漬けや」。それでやったらうまくいった。
お父さんは旅にも出んから、どこ行って見てくるわけじゃないけど、一杯飲んだらヒラメクんや。
■粕も食べられます
いつもお客さんに言うんは、「うえした粕してあるから、残ったらまた伏せておいて、無くなったら寄せてきゅうり漬けたり、少し味噌汁に入れても美味しいよ」って。そしたら「あらあ、そうかいね」って。「美味しい〜粕になってるから」って「あげる人にもそう言うてあげてね」って言うんです。
今の奥さんらは粕あんまり使わんけど、私ら何でも入れますよ。
■大正12年に建てた家
お店の天井は、年に1回は磨いてます。古いから、旅の方や年配の方など「へええ、へええ」って仰向いて見ておられる方もおいでますね。 |
■昔は魚屋だった
はじめは魚の仲買い人でした。夏は魚が上がらんので、からすみ・わかめも取り寄せて一袋いくらでやっていた。麹漬けが好きな土地柄なので作りだしたが、麹は出しておくと発酵して「かただ」という白いものが付く。カビかと思われて売り物にできないから、ガーゼにくるんで上下に粕を敷いて出した。でも粕の匂いがつく。「しゃあない、粕に混ぜてしまうか」と、これが最初。
■ここで作っている
お父さんと二人で自己流で。水産試験所からアドバイスをもらったり見にいったりもしながらアレンジを加えて。
ある時電話で、「中身入ってない」と。鱒の粕漬けをしたけど、鱒は脂のものだから、粕に負けて身が溶けてしまい、皮の跡だけあった。いろんな失敗もあるがです。

お父さんのアイディアで
お母さんがやってみて、
人気の品がいろいろ生まれました。
店頭の看板です。
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